松木 繁明 さん《米作り体験農場 農場長》
地元住民色川歴:30年以上
色川で生まれ育ち、一時期名古屋で就職したが22歳で色川に戻り、それ以降ずっと色川で暮らしている。
棚田を守ろう会の発足当初からのメンバー。
2022年まで棚田を守ろう会の代表を務め、現在は色川・小阪の米作り体験農場 農場長と棚田の水管理を担当している。
聞き手:ふるさとプロボノ プロボノワーカー・チコ
Q: 棚田を守ろう会に参加されたキッカケを教えてください。
長年色川で暮らして、大工や左官職人の仕事をしながら自分の田んぼや畑もやってきたので、「昔の人が築いてきた棚田を守って行きたい」という気持ちで参加しました。
今もその思いに変わりはありませんが、「棚田は色川の玄関口。玄関はいつも綺麗にしておきたい」という感覚で日々関わっています。定年退職して時間が出来てからは、棚田を守ろう会の田んぼ以外でも草刈りを手伝ってます。
米作り体験農場にある作業小屋。
道具の収納だけでなく、棚田を守ろう会の打ち合わせスペースになったり、イベント時には調理場になったり広く活用されている作業小屋ですが、この小屋と隣接する機械小屋は松木さんが建てられたものだそうです。
2023年夏には小屋の入口に、屋根付きテラスが完成しました。
Q: 棚田では日々どんな作業をされていますか?
棚田の水管理を担当しているので、田んぼに水が貯まっているか、田んぼに穴が開いて水が抜けていないか、用水を引いているホースが詰まっていないかを毎朝見回っています。あとは草刈りですね。
それと、最近はシカやイノシシが田んぼや畑を荒らす獣害も増えてるので、気を付けて見張っています。
動物が入らないように田んぼの周りに柵をしていますが、以前ウリ坊が3匹、柵をくぐり抜けて入って来たことがあってビックリしました。それ以降、ウリ坊対策の低い柵も二重に設置しています。
自分の畑にはサルも来ますが、追い払っても結局他所の畑に行くだけで、根本的な解決にはならないことが悩ましいです。
ある日の午前8時の松木さん。
水管理のため、朝から田んぼの見回りをされていました。
ホースに葉っぱが詰まっているのを掃除されていたかと思うと、あっという間に次の田んぼの畔修理へ。(追いつけません…!)
小学生の頃、学校まで片道1時間半かけて歩いて通学されていたそうで、その当時の健脚は今も健在です。
棚田は狭くて機械が入らないので、多くの農作業を手作業でやっています。
田植えや稲刈りは特に人手が必要になるので、手伝いに来てもらえると大変有難いです。
色川の「棚田を守ろう会」では、地域の宝である美しい棚田の景観を守り、昔の人の知恵の詰まった棚田米作りを未来につなぐため、地域一体となって棚田の復田や維持管理を行っています。
活動趣旨に賛同し、資金面から支えていただく「賛助会員」を募集しています。
会員特典の返礼品を、棚田米のほか色川の各種産品からお選びいただけます。