林 俊行 さん
棚田オーナーイベントサポーター
色川歴:5年以上
神奈川県小田原市在住。2015年に初めて色川を訪れ、以来棚田オーナーとして、またイベントサポーターとして、年に3回ほど色川を訪れている。
今では色川が自分の田舎・故郷になっている。
色川を訪れたキッカケ、米作りとの出会い
友人が「地域おこし協力隊」の前身である「田舎で暮らし隊」の活動で、色川・籠地区に住んでいたことがあるのですが、彼女から「色川という面白い地域があるから是非来てみて」と誘われたのがキッカケで、2015年5月に初めて色川を訪れ、棚田を守ろう会の田植えイベントに参加しました。そこでいつも当たり前に食べているお米がどんな風に作られているのか垣間見て、また色川の人たちから米作りの話などを聞いて、米作りと色川に興味を持ちました。
棚田オーナーとして米作りを体験
その後、長年の給与稼得者を終えて自由に使える時間が増えたので、「自分の食べるお米を自分で作ってみたい」、また「色川にもっと関わってみたい」と思い、棚田オーナーになりました。
▲田植え前の「苗取り」の様子。田んぼに腰掛けて、地元の方たちとお喋りしながら田植えの準備をしているところです。
▲棚田の草取り。中耕除草機の使い方を地元の方に教えてもらいながら作業している様子です。草取りをしっかり行うことで土の栄養分が稲に十分に行き届き、美味しいお米になります。
都会の暮らしでは、子供の頃に田んぼでよく見かけたゲンゴロウや糸トンボなどが今や絶滅危惧種になっている現状に、どことなく居心地が悪く、「今の生活はおかしいのではないか」「見えないところで何か大変なことが始まっているのではないか」と思うこともありますが、色川の棚田で田植えや草取りをしていると、イモリやカエル、ゲンゴロウや水カマキリなどたくさんの生き物が昔と同じようにいて(もちろん蛇もいますが…)、世界は命にあふれていることを実感し、そんな多くの命の中にいる自分を感じてホッとしています。
やってみて初めて分かった、田植えの意味
田植えは今も昔も米作りの重要なイベントですが、昔は笛や太鼓を鳴らしながらお祭りのように田植えをしたそうです。
その”お祭り”の意味が分かったのは、田植え準備のお手伝いを何回か経験してからでした。
田植えの前には様々な準備が必要になります。
田に水を入れる前の田起こし、田に水を入れてからの代かきなどの「田んぼの整備」と、畔の草刈り、畔剃り、畔塗りなどの「畔の整備」があり、大変な労力が必要になります。
(参考:棚田米作り 一年の流れ『田んぼの準備』)
特に畔剃りと畔塗りは、鍬(くわ)を使った人力作業で、腰が痛くなって大変です。でもその作業に慣れて、ある程度習熟すると、作業に没頭して無の世界が開けて来て・・・!?
そして分かるのです。田植えがどんなに喜ばしい時なのかが。
これまでと全く違う環境に身を置いて、自分は何を思い考えるのか。
そんな知的冒険をしたい方は、是非色川を体験してみてください。
色川の「棚田を守ろう会」では、地域の宝である美しい棚田の景観を守り、昔の人の知恵の詰まった棚田米作りを未来につなぐため、地域一体となって棚田の復田や維持管理を行っています。
活動趣旨に賛同し、資金面から支えていただく「賛助会員」を募集しています。
会員特典の返礼品を、棚田米のほか色川の各種産品からお選びいただけます。